社会的・感情的セルフケア
コミュニケーションスキルと関係の築き方
次に、社会的・感情的セルフケについて話したいと思います。まず最初に社会的、感情的セルフケとはどういうものなのかということについて話をします。
社会的・感情的セルフケアとは、自己の社会的なつながりや感情を維持・促進するための活動です。なぜ必要なのかというと、あまり意識をしたことはないかと思いますが、私たちは普段、人との関わりの中で生活をしているからです。
例えば、家族との関わり方で、上手くコミュニケーションで取れていないことでストレスを感じていたり、また職場での人間関係で悩んでいたりすることは珍しくはありません。
良好な人間関係の構築や維持をするために、コミュニケーションスキルは重要です。具体的なスキルとしては、傾聴と共感です。まずは、相手の話をちゃんと聴いて、相手の気持ちに共感することです。
でも、そのとき一つだけ注意が必要です。それは、感受性が強すぎて自分自身が辛くなってしまう人がいるからです。
相手の気持ちが分かり過ぎることで、返ってそれがストレスとなり自分自身が不調になります。
なので、傾聴と共感にも知識とスキルが必要です。全力で聴いて溜め込まないというスキルです。多くの人の悩みを聴く心理カウンセラーが平常心でいることが出来るのは、このスキルを持っているから出来ることなんです。
他人を大切にすることと、自分を大切にすることは表裏一体です。自己犠牲だけでは、成りたたないことを知っておいてください。
ソーシャルサポートと人間関係の重要性
次は、ソーシャルサポートと人間関係についてです。ソーシャルサポートとは、他者からの支援や助言など、さまざまな形で提供される社会的な支援のことです。
なぜこれらが必要なのかというと、不調が長く続くとネガティブな思考が心を支配するようになります。その結果、他人を遠ざけるようになり、次第に孤立し孤独感を感じようになるからです。
一度負のスパイラルに落ち込むと、自力で抜け出すことは難しくなます。そんなときにソーシャルサポートが必要になってきます。そんなときに、信頼できる友人や家族や専門家に相談することで心理的な負担や、孤独感を減らし、回復力を高めることができます。
辛いときは、一人で抱え込まないことです。
感情的な健康とストレスへの対処
次は、感情的な健康とストレスへの対処についてです。感情的な健康とは、心の安定と調和を保ち、ポジティブな感情を育みながらネガティブな感情を適切に処理する能力です。
自己認識や自己受容、ストレス管理、感情の表現、他者とのつながり、そして他者との適切な境界の設定が含まれます。この他者との境界とは、他者との距離感と言い換えることができます。
感情的に健康な人は、自己肯定感が高くなるのでその結果、自己成長を促進し、より充実した人生を送る傾向があります。まずは、自分のこと(気質)をよく理解しておくといいです。
【まとめ】
・人は人との関わりのなかで生きていることを自覚する
・コミュニケーションスキルを高めて人間関係を改善する
・辛いときは他者の助けを求める
・自分の生まれ持った気質を知り行動に反映する
【ワーク】: 自分の気質を理解しましょう!HSP診断テスト
気質とは、個々の人が生まれつき持っている性格や行動の傾向を指します。気質は、人の反応や行動パターンに影響を与えるため習慣を形成します。、自分の気質を理解してセルケアに役立てみましょう!
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