CAPTER3.　身体的セルフケアについて

身体的セルフケアについて

次に、日常的なセルフケアの実践について話したいと思います。先程話をしたように、セルフケアというと運動や食事、睡眠のことをイメージする方が多いと思いますが、セルフケアは、健康的生活習慣の確立することを目的となので、歯磨きや手洗いやうがいも立派なセルフケアになります。

従って、ここで一番伝えたいことは、セルフケアは特別なことではなく、日常的に行われていることの中にあるということです。このあと、運動と睡眠と食事についてそれぞれの重要性の話をするので、引き続きご覧ください。

最初に、身体的セルフケアについて話します。身体的セルフケアといえば、運動やストレッチが代表的ですが、運動やストレッチがなぜ大切なのかということについて話をしたいと思います。腰や膝が痛くて病院に行くと、まず先にする検査がレントゲンです。レントゲン検査でわかるのは、骨や関節の異常です。

そのことを踏まえて、そもそも、体を動かしているのは筋肉です。筋肉はゴムのように伸び縮みすることで体を動かすという役割を果たしますが、疲労や何らかの原因で硬くなって痛みがでます。

体を動かしたときに痛む場合のほとんどが、筋肉が上手く働いていないだけです。その硬くなった筋肉の過度の緊張を取り除く手段がストレッチになります。

また、運動や筋トレなどは、筋肉の柔軟性がないまま取り組んでも良い結果を得ることが出来ません。なので、まずはストレッチで柔軟性をつけてから、取り組むことがおすすめです。

次に、睡眠の質と習慣の改善について話をします。セルフケというと、ストレッチや筋トレなどを思い浮かべる方が多いようですが、睡眠はそれよりも重要です。

例えあなたの悩みが、慢性的な腰痛や膝の痛みだったとしても、睡眠の質と習慣の改善は無視できません。十分な睡眠は、身体の修復や免疫力の強化に関係するほか、心の安定や記憶の整理にも必要だからです。

とはいっても多くの眠れている人たちは、多少睡眠時間が少ないとは思っていても、自分の睡眠が、それほど重要な課題だとは思っていないので改善の必要性を感じていない、もしくは、今の生活スタイルでは、これ以上の睡眠時間を確保できないと悩んでいます。

世界的に見ても、日本人の平均睡眠時間は少なくて、睡眠は、そこだけ切り取っても改善につながりません。あなたの1日の過ごし方が影響するものなので、ライフスタイルを全体的に見直すことが必要です。

次は、栄養とバランスの取れた食事についてです。栄養とバランスの取れた食事は、身体の健康を維持し、適切な栄養素を摂取するために重要です。

主要な栄養素としては、筋肉や細胞の修復に必要なタンパク質、エネルギー源として使われる炭水化物（糖質）、細胞膜やホルモンの構成要素である脂質、代謝や免疫機能に関与するビタミンやミネラルといったところに、腸内環境を整える食物繊維を含めて何をどれくらい食べているかというのを意識するのが大切です。

・セルフケアは特別なことではない日常的なこと中にある

・体を動かしているのは筋肉である

・睡眠改善は最優先課題

・何をどれくらい食べているのかが大切

例）

1.　睡眠改善

2.　運動

3.　食事バランス