【第1章】3つの危険信号!

セルフケア基礎

一流の医者でさえ誤診する腰の痛み

指を切ったり膝を打ったりした時はどこに問題があるのか推測する必要がありません、痛いところに問題があるからです!

腰の痛みが厄介なのはこの点です。というのも痛みの発生源は痛みやしびれを感じる場所とは限らないからです。多くの普通の医師は異常がある場所に問題があるという危険な誤診をします。

痛みはあなたを惑わします。あなたの苦痛の源はどこか違うところに潜んでいるのかもしれません。このことについては、後ほど説明します。まずは私があなたの助けになるということを話させてください。

こんにちは、隠れた痛み治療の専門家、鍼灸師の藤本です。

繰り返し起こる慢性的な痛みの発生源はわかりにくいため、突き詰めるには特別のトレーニングを受けなければなりません。

私はこれまで21万人以上の病院で解決しない痛みや不調で悩む人たちを指導してきました。なので、次のような前兆が見られたとき私はなにをすべきかを知っています。

危険信号1:足に電流の痛みを感じる

歩き始めは大丈夫だが、しばらく歩いていると足に痺れを感じ痛くなる。立ち止まって前かがみになったり、休憩すると痺れは治まりまた歩けるようになる。

これは、間欠性跛行といって腰部脊椎間狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)特有の症状です。

場合によっては手術の対象となる状態ですが、手術をしても改善されない場合もあります。詳しくは、次の危険信号2で話します。

危険信号2:病院で手術を勧められた

日本整形外科学会の調べによると、腰痛で原因がわかるものは2割で残りの8割は、原因がわからない非特異性腰痛であると報告がありました。

ということは、腰痛の8割が病院では解決し難い腰痛だということになります。

この原因がわからないというのは、整形外科や内科領域の検査で異常が認められない。もしくは、手術は成功したのに症状が改善されないというケースです。下の画像を見てください。

出典 https://www.nozomi-clinic-japan.com/

この画像は、ある病院の医師が手術が成功したにもかかわらず、症状が改善しなかった症例として公開していたものです。

では、なぜ手術が成功しているにもかかわらず症状が改善しないのかということについては、次の危険信号3で話します。

危険信号3:手術をしても消えない痛み?

手術をしても痛みが変わらない、もしくは痛みはなくなったがしびれが残る・・・一体なぜこのようなことがおこるのでしょうか?

ある日の夜のことです。私は激しい痛みで起こされました。左下の奥歯の痛みが再発したのです。

レントゲン検査の結果、痛みがある奥歯に問題はなく、その隣の親知らずが原因かもしれないと言われ、痛み止めの薬をもらい後日、口腔外科を受診しました。

検査の結果、確かに親知らずのところが化膿しているけど、今回の原因とは言いきれないので、服薬して様子を見てくださいと…

実は、2年ほど前にも同じように痛くなりそのときも同じことを言われていたので次に痛くなったらを抜く覚悟をしていたんですが、しびれが残るなど後遺症のリスクが高いこともあって手術に及びませんでした。

薬を飲み続けたことで、夜も寝れないような激しい痛みは落ち着いてきたんですが、硬いもの噛むと痛い…

このまま様子をみていてもまた痛くなると思ったので、左顎の違和感(引っかかり)が影響している可能性について訪ねたんですが、その可能性はないと言われました。

可能性はないと言われても、その後も食いしばったときに痛みが残っていたので、顎の症状を治してくれる歯科を調べて治療してもらうことにしました。

そこでの診断は、左顎関節症ということで、治療は寝るときにマウスピースをするというものでした。

それから毎日、寝るときにマウスピースをしていると、次第に顎の症状が良くなり、食いしばったときの痛みも改善してきました。

このような治療は、包括的歯科治療といって、歯だけを治療するだけでなく、口全体を診て日頃の生活習慣から改善していくといった歯科治療です。

『木を見て森を見ず』ということわざをご存知ですか?一部分だけを見て、全体を見通せないことの例えです。

腰を手術しても症状が改善しないのは、腰痛は、ストレスや生活習慣など、さまざまなことが要因となって発症しているからです。だから私の歯痛のように包括的に診ないとわからない。

腰痛だけではありません。膝の痛みや頭痛などその他、病院で診てもらったけど原因がよくわからないという症状は、治らないのではなく、包括的に診て明らかになった課題を自ら積極的に解決する努力に取り組むことで改善する痛みなんです

病院は、整形外科や内科などいろいろな専門の分野に分かれています。そのおかげで私たちは、専門的な治療を受けることができるのですが、その反面、症状を包括的に診ることができない細分化された医療だと言えます。

これに対して私が実践してきた中医学は、病気を診るのではなく病で苦しむ人を包括的に診ることに長けている医学体系が構築されているので、非特異性腰痛だけでなく病院で解決しない症状に適応することができます。

そして、包括的な診たてをするために必要なのが中医学的カウセリングです。

非特異性腰痛の原因は分かり難く痛みの発生源を突き詰めるには特別なトレーニングが必要です。私は30年以上に渡り多くの隠れた痛みに苦しむ人たちを診てきました。

だから痛みの発生源を突き詰めるために何を明らかにしないといけないのかということを知っています。

そのことについては第3章『あなたの痛みをひも解く11のキーワード』で公開しているので引き続きご覧ください!

自分の体について知る

現代医療は、画一的な診断とそれに基づいた個別の治療が主流です。

そのため腰痛のようにさまざまな要因が、複雑に絡みあって発症している症状を治療することは不向きで、そんな症状はすべて自分で治すことができる痛みだと私は考えています。

何よりも大切な健康・・・でもほとんどの人たちは、体のことを学んだ経験がありません!

あなたの症状が治らないのは、あなたのせいではありません。体のことを学ぶ機会に恵まれなかっただけです。

ネットで検索すれば多くの情報がすぐに手に入るようになりましたが、『たった5分○○に効果的な△△△』など、簡単ですぐにでも効果が期待出来そうなタイトルの情報が溢れています。でも、人の体は十人十色で、万人受けのセルフケアなどありありません。

セルフケアで効果を出すために必要なことは、自分の体に合ったことをすることです。なのでまずあなた自身が自分の体について誰よりも知る必要があります。

大切なことは自分の体の特性を知ることです。そのためにはカウンセリングが必要です!

もしあなたが、自分の体を今よりも知ることが出来れば、それは改善に向けての大きな一歩を踏み出すことになるでしょう。

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