CAPTER2. セルフケアの定義と重要性

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セルフケアの定義と重要性

セルフケアって何?

そもそも、セルフケアとはどういう意味でしょうか?英語で書くと『self care』となり、直訳すると自己治療という意味になりますが、辞書には次のように記載されていましす。

自分自身で自分の生命、健康、安寧を維持・管理するために、自らの意志をもって行動し、またその技法を身につけ実践すること。また、そのために医師や医療専門職を積極的に利用することも含まれる。自己ケアともよばれ、自分で整体の施術を行う場合などでは自己療法と同じ意味で使われることもある。

*引用 日本大百科全書
https://kotobank.jp/word/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%B1%E3%82%A2-549068

最近、セルフメディケーションという言葉が使われていますが、生活習慣病の予防などを目的に自分自身で健康管理を行うことなので、セルフケアの一部だと理解してください。セルフケアの定義について色々調べてみましたが、今回、私が話す包括的セルフケアの定義は、自分を慈しむ行為の総称と理解してここからの話をお聞きください。

セルフケアのメリットと重要性

次に、なぜセルフケアが重要なのかについて話をします。そもそもなぜあなたの痛みや不調は、病院や整体、整骨院では改善しないのでしょうか? 

例えば、国民病とも言われる腰痛ですが、実は腰痛の85%が原因のわからない非特異的腰痛だということをご存知ですか?

欧米の学術誌に発表された論文をもとに発行された2012年の『腰痛診療ガイドライン』で報告されたものなんですが、その後2019年発行の『腰痛診療ガイドライン』の改訂第2版では、「“75%以上で診断が可能であり,診断不明の“非特異的腰痛”は,逆に22%に過ぎなかった。今後もより高いエビデンスをもった研究が期待される。いずれにせよ腰痛の85%が非特異的腰痛であるという根拠は再考する必要がある。”」と記載され、原因が不明とされる腰痛の割合が変更されています。

でも、厚生労働省の調べによると令和4年生活基礎調査の結果、日本人の自覚症状のトップは、男女ともに腰痛だったという報告がありました。ということは、腰痛で悩んでいる人の数は減っていなくて、腰痛の確実な診断と治療法の選択が容易でないことに変わりがないということです。

また、ガイドラインのはじめに腰痛は単一の疾患単位ではなく、「症状」であり、その背景には多くの病態や疾患が存在するのでその特定が困難だと書かれています。

腰痛だけに関わらず、膝の痛みや頭痛、肩こりなど病院で解決しない悩みのほとんどは全て症状です。

先ほど話したように、中医学は症状を診ることを得意としているのに対して、現代医療は、画一的な診断と個別の治療が主流です。なので、腰痛のようにさまざまな要因が複雑に絡んで発症しているような症状を改善させるのは不向きで、そんな症状の多くは、自分の習慣を見直すことで改善させることができると私は考えています

その理由は、セルフケアに取り組むことで、今まで知らなかった自分の身体のことに気づくことができるからです。そして、この気づきこそが症状を改善させるための重要なポイントで健康的な生活を確立することがセルフケアをする最大のメリットです。

セルケアの原則とアプローチ

次に、セルフケアの原則と、アプローチの仕方についての話をしたいと思います。痛みや不調のない動ける体を手に入れるためには、健康的な生活習慣を確立することが欠かせません。

そして、その原則となるのが「適度な運動」「バランスの取れた食事」「質の良い睡眠」の3つです。この3つの原則のなかのどれか1つだけでなく、3つ全てを意識していくことがセルフケアの原則です。

なぜ1つだけだとダメなのかというとことを今から説明します。

例えば、体を動かし、カロリーをたくさん消費しているからといって、ジャンクフード中心の食事をしていたり、寝る時間を削って夜遅くまでトレーニングをしていたりすると、身体を修復することができなくなり不調になります。実際にある日突然、身体が動かなくなったというシニアアスリートを、私は何人も見てきました。

健康な身体を維持するために運動は必要だけど、運動のやり過ぎは、身体に負担を与えることになるので、適切な栄養や十分な休養が必要になります。

従ってセルフケアを始めるにあたり、最初は、取っ掛かりとして1つだけでも良いけど、運動と食事と睡眠の3つは、互いに連動しているので、最終的には3つ全てを意識した方が健康的です。

次に、アプローチの仕方ですが人によって様々です。でも、誰にも共通して言えることは、まず最初に取り組むべきことは、あなたの運動(活動量)と食事(食事バランス)と睡眠(睡眠バランス)を見える化(数値化)することです。今ならウェアブル端末や、アプリを使えば誰でも簡単に数値化することができるのでおすすめです。まずは、今の自分のライフスタイルを知ることからはじめてみてください!

【まとめ】

【ワーク】:あなたの活動量と睡眠時間、食事バランスを見える化してみましょう!

アプリを使って運動(活動量や消費カロリー)、食事(バランスや摂取カロリー)睡眠(バランス)を見える化してみてください!

【活動量を測るおすすめツール】

・常に身に付けておけるウェアブル端末がおすすめです。

【おすすめ食事管理アプリ】

カロミル(無料の範囲でも十分に参考になります。)

【おすすめ睡眠管理アプリ】

熟睡アラーム(Androidの方に)

Sleep Meister(iosの方)


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